霧に閉ざされたノルウェー西海岸の町。灯台守、創作に行き詰まった陶芸家、喪失を抱える少年、書店に閉じこもる孤独な人、素性を隠すピアノ調律師――行き場を失った五人が偶然出会う。灯台の光、土の温もり、音楽に寄り添われながら、彼らは少しずつ傷と向き合っていく。晩秋、再び歩き出すため別々の道へ。出会えたこと、それ自体が彼らの救いだった。